夏目漱石の松山赴任120年を記念した散策イベント「漱石が見た『坊っちゃん』のまち探訪」(松山坊っちゃん会、松山子規会、愛媛新聞社など主催)が7日あり、愛媛県内外の漱石ファンら約120人が松山市中心部と道後地区のゆかりの場所を巡った。
 参加者は10班に分かれ、市内中心部では漱石の下宿「愚陀仏庵」跡や松山中学跡、松山東高に残る松山中学校舎で旧松山藩校・明教館などを見学。
 道後地区では漱石と子規が120年前の10月6日、吟行に出掛けたコースをたどった。道後温泉本館から一遍上人ゆかりの宝厳寺に向かい、最終地点・旅館ふなやでは玄関横の漱石句碑「はじめてのふなや泊りをしぐれけ里(り)」を見学。漱石と虚子が初めてステーキを食べたというエピソードも紹介された。
 8日は松山市立子規記念博物館で記念シンポジウムがある。