ビーズの世界に魅せられて十数年。愛媛県松山市のnanako*(本名・田中ゆかり)さん(46)が創作に力を注ぐのは球体のガラス玉をビーズで編みくるむ「ジュエリーランプ」だ。ガラス製のビーズは柔らかな光を通すと、ビーズとは思えないほどのきらめきを放ち、まるで宝石のよう。見ている人を優しく包み込む。
 もともとはビーズアクセサリーを手掛けていた。松山市内の画廊やカルチャー教室で定期的に教室を開催。転機は2013年にやってきた。
 ブライダルデザイナーの桂由美さんなどが審査委員を務めた「ビーズアートジャパン大賞2013」で約1130点の応募の中から、「ニューヨークをイメージした女性が身に着けて美しいコスチュームジュエリー」に最もふさわしいと大賞を受賞。副賞として昨年6月、米国ニューヨークの画廊で作品展が開かれ、現地での出会いを通してビーズの可能性の大きさを実感した。