4月開幕予定の愛媛県松山市道後地区のアートイベント「道後アート2016」で、メーンアーティストを務める画家山口晃さん(46)=東京=が8日、道後温泉本館などをスケッチし、「見た人の意識が普段と違う方向に向く最初の仕掛けになるような作品にできれば」と語った。
山口さんは本館を見下ろす冠山で3色のボールペンを走らせ、スケッチブックに本館とホテルなどを写生。独自のイメージを加えて、10分ほどで仕上げていた。道後商店街や伊予鉄道道後温泉駅前なども回った。
山口さんは「後ろの近代建築が本館と呼び合っているようで、城郭都市のような温泉群というイメージが見えてワクワクした。空想全開で描きたい」と笑った。