2016年度に愛媛県松山市道後地区で開かれる「道後アート2016」のメーンアーティストを務める画家の山口晃さん(46)=東京=が20日、松山市役所を訪問し、「道後温泉本館のキャラクターが強いので、その良さがもっと周りに及ぶような仕掛けを考えたい」と作品制作への意気込みを語った。
 山口さんの作品は、大和絵や浮世絵などの日本画の手法を用いて、過去と現代、現実と空想を混在させたような世界観が特徴。制作へ向けた現地視察のために19~21日の日程で来県しており、写真家で映画監督の蜷川実花さんが手掛けた15年度のアートイベントを開催中の本館や周辺ホテルなどを見学する。
 市役所で取材に答えた山口さんは、道後地区の印象を「ちょうどいいサイズ感。取っつきやすいけど、謎をどこかに残している感じがあり、訪ねがいがある」と語った。