愛媛県松山市は25日、画家の山口晃さんをメーンアーティストに迎えて道後温泉本館や周辺エリアで展開する道後アート2016「街歩き旅ノ介 道後温泉の巻」を、ゴールデンウイーク初日の4月29日に開幕すると発表した。会期は17年2月末まで(作品は17年8月末まで公開予定)。
 第1弾として、道後温泉本館や各旅館・ホテルのロビーなど10カ所程度と、道後商店街入り口で山口さんの作品を展示するほか、山口さんが描いたイラストで「道後エトランゼマップ」を作製し、まち歩きに活用してもらう。4月29日には子規記念博物館(同市道後公園)でオープニング式典と山口さんのトークイベントを実施する。
 7月には第2弾、9月には第3弾を公開する計画で、展開作品が順次増えていく。16年は夏目漱石の没後100年と小説「坊っちゃん」発表110年の節目を迎えることから、第2弾以降には山口さんが漱石になりきって「よそもの」視点で道後を描く作品も検討している。
 野志克仁市長は「これまでとは異なる作風で道後の魅力アップにつながることを期待したい」と述べた。