道後地区一体で初訓練 南海トラフ地震想定
近い将来発生が予想される南海トラフ巨大地震を想定し、愛媛県松山市道後地区で1日、旅館や商店街関係者ら12機関計約250人が参加した合同訓練があり、観光客らの避難誘導方法や救護手順などを確認した。
春の全国火災予防運動(1~7日)に合わせ、道後温泉旅館協同組合が主催し、地区が一体となった訓練は初めて。午後0時半ごろ、南海トラフを震源とする震度6弱以上の地震が発生したとの想定で実施した。
訓練で参加者は、各旅館や商店街に分かれて、観光客や従業員の避難誘導や応急手当て、初期消火などを実践。安全確認ができた施設から避難場所に設定された市子規記念博物館駐車場に移動した。
博物館では、消火器や自動体外式除細動器(AED)の取り扱い訓練のほか、非常食の試食などがあり、参加者が理解を深めた。