道後本館修復工事 部分開館で7~9年
道後温泉本館(愛媛県松山市道後湯之町)の保存修復工事で、松山市は27日、部分開館方式の工期が約7~9年、完全閉館方式は約5~7年とする実施案を地元関係者との懇談会で示し、意見交換した。出席者によると、観光産業への影響を懸念し、部分開館方式を推す声が多かったという。2005年度策定の予備検討では部分開館が約11年、完全閉館が約8年と試算しており、それぞれ2~4年、1~3年の短縮となっている。
27日の懇談会は椿の湯で非公開で行われ、旅館や商店街の関係者らが参加。工事中の交通規制についても複数案が示された。
市は3月中に、工事方針などを検討する市道後温泉活性化計画審議会を開催し、地元意見を参考に工期や工法について話し合う。審議会は早ければ4月にも計画案をまとめ、市に答申する。