道路補修、カンボジアに貢献 愛亀(松山)が進出
国際協力機構(JICA)は8日までに、2015年度中小企業海外展開支援事業の普及・実証事業に、道路舗装業者の愛亀(愛媛県松山市)が提案するカンボジアでの道路補修事業を採択した。愛亀は2月、現地法人を設立し、カンボジアへの進出を本格化させている。
普及・実証事業は、中小企業の製品・技術に関し途上国での有効性を確かめ、普及を図るのが目的。12年度から実施し、15年度は50件の応募のうち、24件を採択した。
愛亀は、自社で製造・販売する全天候型の道路補修材「エクセル」を現地でも製造するほか、メンテナンスカーの導入を通じた道路維持管理システムを構築する。現地政府と協働で行い、期間は4月から2年間の予定。事業費は概算で1億円。
カンボジアは経済発展に伴う交通量の急増で道路の損傷が深刻化。愛亀は14年度に中小企業海外展開支援事業の案件化調査の採択を受けており、同社が手掛ける道路補修材の海外ニーズを探っていた。