遺訓生かした備えを 岩手日報社が講演会 東日本大震災

 東日本大震災の報道に携わってきた岩手県の地元紙「岩手日報社」(盛岡市)報道部の神田由紀部長(43)と鹿糠敏和次長(37)が10日、愛媛新聞社(愛媛県松山市大手町1丁目)で講演し、6年の節目を前に、災害の記憶の継承や犠牲者の「遺訓」を生かした備えの重要性を訴えた。
 神田部長は、安否情報を求める被災者の要望に応じる形で避難者名簿を掲載すると大きな反響があったと振り返り、「『個の報道』の重要性に気付かされた」と強調。2012年からは犠牲者の生きた証しを残すための追悼企画を展開し、16年末までに3452人の人となりを紹介したと述べた。
 震災時には大船渡市で押し寄せる津波を眼前に取材に携わった鹿糠次長は「海水がじわじわとあふれてきて、家や商店、人、あらゆるものを押し流していった」と惨状を説明。自身の命が助かった理由として、津波到達予想時刻を把握していたことなどを挙げ「震災に終わりはなく、亡くなった人の遺訓を生かすことが弔いとなり、命を守ることにつながる」と述べた。

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