避難所の情報、仕分け重要 日赤県支部活動報告
熊本、大分両県で相次ぐ地震で、現地での支援活動に携わった日赤愛媛県支部の救護班第2班などの活動報告会が26日、松山市文京町の松山赤十字病院であり、服用薬が切れるなど今なお厳しい条件下にある被災地の模様が伝えられた。
第2班は医師や看護師ら8人で、21日から熊本県益城(ましき)町の救護所や熊本赤十字病院で活動。班長の上田晃三医師は「益城町ではいつも服用している薬がなくなった住民が多かった」と説明した。救急外来では「家の修復作業で屋根から落ちたり、屋外での作業中にブロック塀が崩れてきたりしてけがをした患者が目立った」と語った。
医師ら5人で構成する松山赤十字病院の災害派遣医療チーム(DMAT)は17日に出動。業務調整員の小田真大さんは「無事な人とそうではない人が混在し、大きな被害を受けた人が見えにくかった」と振り返り、避難所のアセスメント(評価)で情報を掘り下げる重要性を訴えた。