イソギンチャクとクマノミの共生に関する論文で全国最優秀に輝き、5月に米国で発表する長浜高校(愛媛県大洲市)水族館部の1年生2人のために24日、地元住民が大洲市長浜の市長浜ふれあい会館で激励会を開いた。200人超が詰め掛け、「頑張れよ」の掛け声と三本締めで景気付けた。
 水族館部の重松夏帆さん(16)と山本美歩さん(16)は2014年、ハタゴイソギンチャクがカクレクマノミを刺さない理由を論文にまとめ、第58回日本学生科学賞高校の部で内閣総理大臣賞を受賞。5月に米国で開かれる国際学生科学技術フェアに出場する。
 激励会は、住民でつくる長浜まちづくり協議会の「水族館設立を考える部会」が主催。浜田毅部会長は「高校生を応援すると町が元気になる。それこそクマノミとイソギンチャクの共生と同じ」とあいさつした。
 重松さんと山本さんは英語を交え、水中のマグネシウムイオンが関係するとの結論に至った経緯を説明した。