阪神大震災の被災者と宇和島水産高校えひめ丸事故の遺族らに愛媛らしい支援の気持ちを届けようと4日、松山市石手2丁目の石手寺で、加藤俊生住職(58)ら5人がイヨカンの箱詰め作業を行った。県内外の84世帯に1箱(10キロ)ずつ送る。
 イヨカンの発送は息の長い支援として毎年実施している。箱詰め作業では5人が、組み立てた段ボールにオレンジ色のイヨカンを次々と詰めた。ことしは「逆転」と書いた短冊を添えて封をしていった。
 加藤住職は「被災を受けるまでは分からない苦しみや悲しみも、自分が痛むことで人の痛みに気付くことができる」と逆転の言葉に込めた思いを語った。