雪だるまも巣立ち見送り 北海道・愛別町が贈る
蛍の光、窓の雪ーだるま―。17日、愛媛県愛南町の5中学校で行われた卒業式に、北海道愛別町から贈られた雪だるまが登場、保護者や教師らと卒業生の旅立ちを見送った。
各校に2個ずつ届いた雪だるまは高さ約30センチ。1月に東京であった会議で同席した両町長が、同じ「愛」がつく自治体として意気投合。愛別町側から「南国の愛南では雪が珍しいのではないか」と提供の打診があった。
雪だるまは北海道が真冬並みの寒気に包まれた今月11日の大雪を、愛別町職員5人と町内の小学生4人が雪だるま形の発泡スチロールに詰め込んで制作。16日午後、雪で満たした発泡スチロールの箱に入ってクール便で到着した。
卒業式で各校は、愛別町の位置や特産品を紹介するパネルと一緒に雪だるまを展示。愛南町須ノ川の内海中学校では、卒業生16人が入退場する花道の横に飾られ、生徒や保護者が式後に箱に残った北海道の雪の感触を確かめていた。