高級チョコに愛媛食材 四国中央出身の大平社長
東京都千代田区のグランドプリンスホテル赤坂跡地に複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」が建設され、10日に商業ゾーンの一部が先行オープンした。1階に「ジェイ・ワークス」(東京、大平哲社長=愛媛県四国中央市出身)の高級チョコレート菓子専門店「ショコラ ベルアメール」が出店。古里愛媛の食材も使ったスイーツの数々で消費者を引き付けている。
大平社長(62)は川之江高校、慶応大を卒業後、商社勤務を経て実家の太平紙器(同市)に入社。弟が会社を継ぐことになり、再び東京へ出た。
1988年にジェイ・ワークスを設立。自社ブランドの高級洋菓子・チョコの製造販売だけでなく、相手先ブランドによる生産(OEM)やフランスのブランド菓子販売なども手掛け、百貨店からスーパー、コンビニまで幅広く商品を供給する。2016年1月期の売上高は単体で約54億円、グループの連結で60億円強となった。
専門店のベルアメールは02年、東京・代官山に1号店をオープン。現在は首都圏のほか大阪や名古屋、福岡などの百貨店にも出店しており、紀尾井町店が16店舗目となる。
100種類以上あるケーキや焼き菓子などは、主に30~40代の「大人の女性」がターゲットで、近年は外国人の顧客も多いという。紀尾井町店のショーケースには、西予市城川地域産のクリをふんだんに使ったパウンドケーキや、河内晩かんを自社でドライフルーツにしてトッピングした板チョコなど愛媛産食材を使ったオリジナル商品も並ぶ。