糖度が高く、味が濃厚な高級中晩かん「せとか」の選果作業が13日、愛媛県松山市福角町のJAえひめ中央堀江選果場で始まった。東京と大阪の市場に出荷され、県内でも15日ごろから百貨店などの店頭に並ぶ。
 この日はハウス栽培の約9トン分を選果した。従業員ら約60人が作業に当たり、光センサーで糖度や酸度などが測定された果実を品質や大きさごとに丁寧に箱詰めしていった。
 せとか1個当たりの店頭価格は800円前後を見込んでいる。JA担当者は「ハウス内の温度管理を徹底したため、例年より糖度は高く、酸度は低めに仕上がっている。『かんきつの王様』と評価される品種なので、多くの人に味わってほしい」と話している。