新種の鬼、集まれ―。鬼のまちづくりを進める愛媛県の鬼北町が、立体を対象にした「鬼の造形大賞」の作品を11月末まで募集している。町内で開催する展示会に出品するほか、イベントなどで活用する。
 2015年度から実施し2回目。プロ、アマを問わず、金属、プラスチック、木材など劣化しにくい素材を使用し大きさは自由。最優秀の鬼北町長賞(賞金20万円)と優秀賞(10万円)、特別賞を数点を選ぶ。
 第1回は県内外から62点の応募があった。鬼北町長賞に選ばれた近藤宏治さん(愛知県)の作品は高さ約1.6メートルの「頂鬼(いただき)」。山の上で静かにあぐらをかき、下界を見下ろす若い鬼を表現している。繊維強化プラスチック(FRP)製だが、漆で重厚感のある塗装をほどこし光沢もある。喜怒哀楽をモチーフにした陶器や、愛らしい木工など計8点が入賞した。
 町企画振興課は「鬼に抱くイメージはいろいろあるはず。思う鬼を形にしてほしい」と呼び掛けている。
 問い合わせは同課=電話0895(45)1111。