鹿野川ダム改造費など縮減を 県が四国整備局に要請
鹿野川ダム(愛媛県大洲市)改造事業の工期延長と事業費増額をめぐり県は30日、事業主体の国土交通省四国地方整備局に、早期完成に向けコストや工期の縮減を図るよう要請書を提出した。
整備局によると、工期延長などは想定より脆弱(ぜいじゃく)な地質部分があり、洪水調節機能を高めるトンネル洪水吐(ばき)工事で作業効率が低下したことが要因。完成予定は2年遅れの2018年度。全体事業費は60億円増の487億円に見直す方針で、県の負担金も増額になる。
県土木部の頼木清隆部長が高松市の整備局を訪れ、「肱川(大洲市)の治水対策を最重要課題として取り組んでいる県にとって非常に大きな問題」と述べ、ダム湖で実施する17年の愛媛国体カヌー競技に影響を及ぼさないことも求めた。