宇和島東高校の創立120周年記念式が28日、宇和島市文京町の同校であった。生徒や関係者ら約千人が節目を祝い、一層の発展を願った。
 同校は1896年4月、県尋常中学校南予分校として設立。宇和島商業高との統合などを経て、1949年4月に宇和島東高となった。2015年度までに計3万3454人の卒業生を送り出している。
 式では、稲瀬吉雄校長が「生徒には120年の長い歴史を紡いできた先人に感謝の思いを持ってほしい。これからも国際社会で活躍する人材育成に努めていく」とあいさつ。生徒会長の普通科2年上杉悠真さん(17)は「先輩方との絆を後輩につなげ、歴史を引き継いでいきたい」と謝辞を述べた。
 式後、同校卒業生で伊予銀行の大塚岩男頭取が「これからの時代をどう生きるか」と題して記念講演。同じく卒業生の歌手、大石昌良さんによるコンサートもあった。