伊予吉田藩にまつわる品々を集めた特別展「吉田藩三万石 伊達の祭礼絵巻展」が、愛媛県宇和島市吉田町鶴間の市文化施設「吉田ふれあい国安の郷」で開かれている。宇和島伊達400年祭を記念し11月30日まで。
 吉田藩は1657年に宇和島藩の領地を分割して誕生した。宇和島藩祖伊達秀宗の五男宗純が初代藩主で、3万石の陣屋町として発展した。
 宗純の書や1861(文久1)年のまちの様子を写した「吉田市街図」など45点が並ぶ。中でも目を引くのが1664(寛文4)年に始まったとされる吉田町のおねりを描いた「吉田祭礼図巻」。長さ約15メートルに及ぶ個人所蔵と吉田町図書館本の全巻が公開されており、違いを見比べることができる。