愛媛県西予市明浜町俵津の野福峠で27日、「世界一流しそうめんチャレンジ!」があった。眼下に宇和海を望む高低差130メートルの約3.5キロにそうめんを流し、関係者が見守った。
 「えひめいやしの南予博2016」の自主企画プログラムで、地元住民でつくる「Nagashi PROJECT」実行委員会が実施。せいよ地域おこし協力隊員として移住した男性(33)が発案し、実行委メンバーらが3月から約半年かけて準備し、500本以上の竹を使用した。
 正午すぎ、山頂付近を3玉のそうめんが出発した。中盤まではスタート地点から流し続けた水に乗って順調に流れたが、約3.5キロの長丁場とあり、途中でペットボトルの水を差したり、竹樋(とい)を持ち上げたりしながら、何とか難所も通過。約2時間10分後にゴールへたどり着いた。
 実行委員長(37)は「地域の景観PRなどを目指し、多くの人の協力で実施できた。過疎が進む小さな地域でも『やればできる』と感じてもらえればうれしい」と話した。