6月定例愛媛県議会が8日、開会した。熊本地震を受けた緊急防災対策などの補正予算案を含む理事者提出の22議案を一括上程。会期は21日までの14日間と決めた。
 中村時広知事は議案説明で、地域医療の充実や農林水産業の振興など重要課題への対応を強化するとし、熊本地震を踏まえた対策では「県民の安全確保と不安解消に努めたい」と語った。
 補正予算案は一般会計、企業会計で計111億1503万円。緊急防災対策では、木造住宅の耐震化について市町の耐震診断を促進する制度を創設する。1100万円を計上し、市町が実施する木造住宅の耐震診断技術者派遣事業に助成。対象は千戸とした。このほか老朽化に伴う県立新居浜病院の整備基本計画策定に1927万円を充てる。