高松国税局長に10日付で就任した本宮孝夫氏(59)が19日、高松市の同局で会見し、来年1月から所得税の確定申告でマイナンバーの記載が本格化することを受け、納税者への周知や局内の情報管理を徹底する考えを示した。
本宮局長は課税や滞納処分では納税者の理解と信頼が不可欠と指摘。不祥事が発生すれば「組織全体に対する納税者の信頼を大きく損なう」と述べ、不祥事防止にも取り組むとした。
国税局を取り巻く環境は「経済取引の国際化やICT(情報通信技術)化の進展で調査事務が複雑で困難になっている」と説明。悪質な滞納者には「厳正な姿勢で臨み、適正な課税と徴収の実現に取り組みたい」と話した。