今治城(愛媛県今治市通町3丁目)の魅力を発見する教室が18日、城の石垣と堀の間の通路状の空き地「犬走り」や堀周辺であり、市内外の48人が希少な動植物が生息する豊かな自然などを散策しながら学んだ。
 今治のまちを学ぶ市民グループ「けやき塾」が開催。講師を務めた同城の伊津見孝明学芸員は「石垣を囲む犬走りは、築城前に砂浜だった脆弱(ぜいじゃく)な地盤を補強するために造られ、外敵が侵入しにくく貴重な自然環境が残っている」と解説した。
 参加者は、普段は入れない犬走りで、環境省準絶滅危惧の植物ツメレンゲや、絶滅危惧2類のヒメウラジロなどを観察。県レッドデータブックで準絶滅危惧のアカテガニも石垣の間に何匹もおり、熱心にカメラで撮影していた。