四国電力伊方原発3号機の再稼働に対する同意を伊方町や愛媛県に要請している林幹雄経済産業相が21日来県し、伊方3号機を現地視察した。伊方町役場(同町湊浦)では山下和彦町長と会談し、要請を受けている4項目への回答を示した。
 林経産相は伊方3号機で、使用済み燃料を保管するプールや原子炉格納容器内の耐震工事状況などを視察。事故時の対応拠点で、2015年3月に建て替えられた緊急時対策所も確認した。
 山下町長は今月14日、世界最高水準の安全性追求や事故時の賠償など、国に対する4項目の要請書を林経産相に提出。回答内容を踏まえて、再稼働の是非を判断する考えを示している。
 林経産相の来県は、中村時広知事が求めていた。林経産相は県庁を訪れ、中村知事とも会談した。