路面電車の松山空港延伸の実現性を探る「松山空港アクセス向上検討会」の第3回会合が25日、愛媛県松山市二番町4丁目の県水産会館であり、検討対象にしている4ルートの事業費や需要量などの概算評価が示された。今後、事業収支や道路交通への影響などを精査し、ルートの絞り込みに向けた課題の整理を進める。
 委員ら約10人が出席。2015年12月の前回会合で選定した「新空港通り付近」「市道新玉49号付近」「旧空港通り付近」のそれぞれを通ってJR松山駅と結ぶ3ルートと、既存の伊予鉄道郡中線に乗り入れて松山市駅と結ぶ1ルートについて、線路の敷設方法や運賃、運行間隔などの条件を変えて算出した試算を事務局が報告した。
 事業費では「新空港通り」と「旧空港通り」で地上に線路を敷設する方法が最も安く、「市道新玉49号付近」で高架にする方法が最も高かった。具体的な金額は示さなかった。