NHK松山「“くたばれ”坊っちゃん」制作中
NHK松山放送局が開局75周年を記念し、愛媛県松山市を舞台とした「愛媛発地域ドラマ“くたばれ”坊っちゃん」を制作している。3月下旬から撮影を開始。今月に入ってからは主演の勝地涼さんや山崎努さんらが現地入りし、市内各地でロケを重ねている。
くたばれ―は、今年没後100年を迎えた夏目漱石の「坊っちゃん」をベースに作り上げた新たな現代ドラマ。「電車男」や「若者たち2014」などの人気ドラマを手がけた武藤将吾さんが脚本を担当した。
主人公の矢崎純平(勝地さん)は、原作で坊っちゃんに懲らしめられた赤シャツの孫。幼少期から白い目で見られ恨んでいた松山に10年ぶりに戻ってきたが、そこで横暴な態度の謎の老人(山崎さん)と出会う。老人はかつての坊っちゃんなのか―。2人の複雑な運命が交錯しながら、道後温泉本館の大規模改修をきっかけとした町おこしの渦に巻き込まれていく。
8日は、勝地さんと山崎さんが道後温泉本館2階で浴衣姿で語り合うシーンなどを撮影した。純平が過去のトラウマを吐露する重要なシーンの一つ。多数の市民エキストラも加わる中、2人は存在感のある演技をみせた。
オール松山ロケで、撮影は18日まで。放送は6月22日午後10時~10時59分、NHK・BSプレミアムで。