日本化学会学術賞に愛媛大・内藤教授
愛媛大は8日、同大大学院理工学研究科の内藤俊雄教授(51)が2015年度日本化学会学術賞を受賞したと発表した。プラスチックや紙などの有機物に紫外線を当てることで、金属のような電気伝導性や磁性を与える技術の開発に成功したことが評価された。内藤教授は「自由に折り曲げてポケットにしまえるテレビなど、夢の技術の土台となる研究。既存の技術の進歩にも貢献できる」としている。
同賞は日本化学会の会員約3万人から毎年数人が選ばれる。愛媛大によると、同大の受賞者は21年ぶり。
内藤教授は「物質によって反応は異なるので、光の強さや波長、温度などの条件を調べていく必要がある。夢の技術の実用化に向けて研究を進めたい」と話した。