公募美術団体「旺玄会」に所属し絵画制作を続ける宮島明さん(73)=愛媛県西条市飯岡=の個展が24日、東京・銀座の「ギャラリー美庵」で始まった。印象的な赤を基調とするサーカスの油彩画13点(3~50号)と石鎚山などの風景画5点を展示しており「これまでの集大成で、区切りをつける個展」と位置付けている。29日まで。
 宮島さんは西条北中学校、西条高校を卒業後、大阪で印刷関係の会社に就職。絵画教室で学び、帰郷後に本格的に制作を始めた。風景画のほか、バス停や船乗り場などで「待つ人」を描いていたが、30年ほど前からサーカスを主題としてきた。「子どものころに見て印象に残っていた。危険を明るくやり過ごす姿に引かれる」と語る。
 今個展の作品には、舞台の袖で静かに出番を待つピエロや団員の姿が描かれている。キャンバスに塗り込めた鮮やかな赤が、見る人に強い印象を残す。