改正農林水産省設置法が1日施行され、これまでの中国四国農政局松山地域センターに代わり、同農政局愛媛支局が発足した。松山市宮田町の同支局で開所式があり、新設の地方参事官に就いた有馬聡支局長が「地域農業の維持発展に向け、使命感を持ち、業務に励んでほしい」と職員に訓示した。
 設置法に伴う地方組織の再編は、農林水産業の活性化策「農林水産業・地域の活力創造プラン」に基づく農政改革の推進が狙い。地方参事官と直属の職員が県内を回って農政情報を説明するほか、農家や消費者、自治体関係者らからの相談に応じる。国の事業や制度も紹介し、地域の課題解決に努める。
 これまで松山地域センターが担ってきた交付金の支払い業務や食品表示の監視などは引き続き愛媛支局が対応。松山地域センター大洲支所(大洲市田口)は廃止し、業務を愛媛支局が引き継ぐ。