テキスタイル造形作家千代田憲子さん(59)の作品展が松山市堀之内の愛媛県美術館で開かれている。影を意識した作品が並び、生み出されたどこか不確かな雰囲気が訪れた人を楽しませている。12日まで。
千代田さんは福岡県出身。愛媛大教育学部教授としてデザインを専門に指導研究を進めながら、造形作家としても活動しており、2013年以来の個展を開いた。
今回のテーマは「讃・陰翳(いんえい)」。影や陰りが持つ、気配やうつろい、はかなさという要素に引かれた千代田さんが、檀紙(だんし)や水引、寒冷紗(かんれいしゃ)を組み合わせて魅力を表現した。