愛媛県と国土交通省四国地方整備局が社会資本整備に関し意見交換する県建設事業調整会議が24日、県庁であり、県は高規格幹線道路やJR松山駅付近連続立体交差事業の整備推進などを要望した。
 中村時広知事は「四国電力伊方原発の再稼働が議論される中、(重大事故時の)避難路の重要度が高まっている」として大洲・八幡浜自動車道の早期整備を求めた。山鳥坂ダム建設・鹿野川ダム改造事業の促進、離島架橋事業(岩城橋)の推進も要望に盛り込んだ。
 整備局は松山外環状道路の整備に関し「未着手の国道11号―33号間も早急に具体化していくよう考えている」と説明。松山自動車道・松山インターチェンジ以南などの4車線化には「交通量や渋滞状況などを注視していく」とした。
 中村知事は四国新幹線にも言及し、基本計画から整備計画への格上げを目指して調査費の計上に配慮を求めた。