愛媛県大洲市の肱川本支流で、産卵のため川を下る「落ちアユ」を狙った伝統の瀬張り漁が本格化している。川の各所に竹を刺した仕掛けが設置されており、30日も愛好者が朝もやの中、投げ網を打っていた。
 瀬張り漁は、川底に竹のくいを30~40センチ間隔で1列に刺しナイロンひもを張った仕掛けを両岸に渡す。仕掛けに戸惑ったアユが群れたところへ投げ網を放つ。肱川漁協管内108カ所で8月から順次解禁されており、ピークは10~11月。12月ごろまで続く。