科学捜査力の強化を図る愛媛県警の鑑識・科学捜査技術研究発表会が30日、県警本部であり、本部と警察署の鑑識担当者計23人が、現場で生み出したアイデアを生かした新しい資器材の研究成果を発表した。
 真鍋真旅鑑識課長は「現場の試料を多く発見し良好な状態での採取が求められる。新たな視点で検証し、合理的で効果的な捜査のための研究・開発に取り組んでほしい」と訓示した。
 本部鑑識課の高鍋健吾警部補は、市販のエアダスターとソース差しを使い、指紋検出用の金属粉末を対象物に吹き付ける装置を考案。従来のはけを使う方法では指紋がつぶれることがあるが、直接対象物に触れないため、鮮明に検出できる利点を実演で説明した。