愛媛大総合地域政策研究会と県中小企業家同友会が14日発表した愛媛県内中小企業の2015年10~12月期の景況調査結果は、黒字と赤字の差を示す採算水準の判断指数(DI)が高水準で推移したほか、全項目で前期(7~9月期)より改善し「県内景気は底堅く推移している」と判断した。
 売上高DIは23.9(前期比13.1ポイント増)、採算DIは17.9(10.7ポイント増)、採算水準DIは49.3(11.9ポイント増)、自社業況判断DIは14.2(8.4ポイント増)、業況判断DIはマイナス10.4(0.5ポイント増)となった。
 経営上の問題点(複数回答)については「従業員の不足」と答えた社が最多の44.7%に上り、「民間需要の停滞」27.3%、「同業者相互の価格競争の激化」25.8%などが続いた。原油価格の低下を背景に「仕入れ単価の上昇」は12.9%と前回より16.7ポイント下がった。
 調査は昨年12月、同友会会員企業420社を対象に実施し、回答率は31.9%だった。