ピアノ熱演 今治出身白石さん菊間中で演奏会
愛媛県今治市菊間町浜の菊間中学校で14日、今治市出身のピアニスト白石光隆さん(51)によるミニコンサートが開かれ、1年生32人がプロの繊細かつ力強い演奏を通じて音楽のすばらしさに触れた。
白石さんは東京芸大大学院修了後、米国のジュリアード音楽院に留学。現在、全国で演奏活動の傍ら子どもたちの教育プログラムにも積極的に取り組んでいる。
菊間中では、バッハの「アリオーソ」やリストの「愛の夢」などクラシックの名曲を解説付きで演奏。生徒たちは、メロディーを自在に生み出す指先にくぎ付けになっていた。
白石さんは「ピアノの材料のマツは12年間水につけ、8年間干してから使う。人の手と時間がかかった楽器」と紹介し、鍵盤部分を解剖。普段は見えない音の出る仕組みがあらわになり、生徒は歓声を上げた。最後は白石さんの伴奏に合わせて校歌を合唱し、共演を楽しんだ。
白石さんは16日午後2時から、市中央公民館(南宝来町1丁目)で初の帰郷公演を行う。