雷漬「バリバリ」継承中 松野で生産ピーク
愛媛県松野町産のカブを使った漬物「雷漬」の生産が同町奥野川地区でピークを迎えている。かむとバリバリと音がすることから名付けられた特産品。手がかじかむ寒さの中、生産者は地元の味の継承へ精を出している。
手掛けるのは地元有志でつくる「天ケ滝雷漬生産グループ」(伊勢屋重一代表、6人)。高齢化のため2014年に生産を中止した女性グループのサポートを受けながら15年に製造を始め、今季から独り立ちし本格生産に挑んでいる。
山の斜面に雪が残る27日、加工場には輪切りして2~3日天日干ししたカブが並び、メンバーが自分たちで開発した「かつらむきマシン」を使って、次々とむいていった。3~5ミリの厚さになったカブは、再び天日干しし、地元産のユズなどで作る特製ダレに2週間漬け込んで完成となる。
250グラム500円で、松野町延野々の道の駅「虹の森公園まつの」と、鬼北町永野市の同「森の三角ぼうし」で販売中。