小中に災害給水拠点整備 松山市方針16年度から
南海トラフ巨大地震など大規模災害への備えとして、愛媛県松山市は3日、2016年度から災害時の避難所となる小中学校で応急給水拠点整備に取り組む方針を市議会都市企業委員会で示した。離島を除く上水道給水区域の小中学校敷地に応急給水栓を引き込んで水飲み場を整備し、緊急時の効果的な給水体制を構築する。16年度に2~3校でモデル的に整備する予定で、17年度の本格着手を目指す。
市公営企業局によると、学校敷地内に水道本管に直結する応急給水栓と水飲み場をそれぞれ整備。組み立て式の仮設給水栓を保管・配備するとともに、水飲み場は災害時に応急給水用に活用する。今後、関係機関と協議して整備計画を立て、10年間をめどに73カ所で整備したい考え。上水道未給水地域や離島では、代替の応急給水方法を検討する。