7月1日のお山開きを控える石鎚山(1982メートル)で8日、愛媛県警山岳警備救助の訓練が始まった。遭難者の捜索や救助、搬送などの訓練を10日まで行い、夏山シーズンに備える。
 県警機動隊と四国中央、西条、久万高原の3署の隊員が毎年実施。今年は39人が参加し、県防災ヘリコプターとの連携訓練や、山頂付近から御来光の滝までの縦走も計画に盛り込んだ。
 8日は久万高原町土小屋で開始式があり、生活安全部参事官の堀内浩志地域課長が「今年は8月11日が山の日となることもあり、登山者や遭難者の増加が想定される。あらゆる状況に対応できる判断力と技術力を養ってほしい」と訓示。参加者は大きな荷物を背負い、真剣な表情で登山道に向かった。