町長辞職に伴う愛媛県伊方町長選挙が27日、告示され、午後5時に立候補の受け付けが締め切られた。ともに無所属新人で、自民党県連総務会長などを歴任した元県議の高門清彦氏(58)=伊方町川永田=と、共産党南予地区委員長の西井直人氏(59)=松山市中村5丁目=が立候補を届け出、10月2日の投開票日に向けた選挙戦に突入した。
 2005年4月に旧伊方、瀬戸、三崎の3町が合併して以降、5回目の町長選。病気治療のため山下和彦前町長(70)が任期途中で辞職したことを受け、新人同士の一騎打ちとなった。
 町内には四国電力伊方原発が立地し、国の新規制基準に適合した3号機は8月12日に再稼働、9月7日に営業運転を再開した。伊方原発について、高門氏は共存・容認の立場で、西井氏は停止・廃炉を訴える。
 そのほか、高門氏は町内の融和を掲げ、移住施策推進や農水産物の6次産業化、救急医療体制充実と原発事故時の避難のためのヘリポート整備などを打ち出す。西井氏は廃炉研究施設誘致や再生可能エネルギーを活用した雇用の確保、新規就農者の増加や観光まちづくり、暮らしと福祉の充実を訴える。
 投票は10月2日午前7時~午後8時に町内33カ所で行い、午後9時40分から町役場で開票する。期日前投票は28日~10月1日の午前8時半~午後8時に町役場と瀬戸支所、三崎支所、町見出張所の4カ所で行う。
 26日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は8910人(男4239人、女4671人)。
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