愛媛と米ハワイ州の交流を図る「えひめ高校生ハワイ派遣事業」に参加する高校生8人が27日、県庁を訪れ、上甲俊史副知事に出発前の抱負を語った。
 派遣事業は2001年に起きた米原潜と県立宇和島水産高校実習船えひめ丸の衝突事故を契機に締結された県とハワイ州の姉妹提携を踏まえ、2013年から実施。今回は県内の県立高校や中等教育学校計8校の男女各4人が10月8日に松山を出発し、えひめ丸慰霊碑の参拝や現地の高校での体験授業、ホームステイなどを通して交流する。
 伊予農業高2年の生徒(17)は「ライフル射撃の選手としてリハーサル大会に出場したので、来年行われる愛媛国体について紹介したい」とあいさつ。松山南高2年の生徒(16)は「日本の文化を盛り込んだ小話を英語で披露できたら」と意気込みを語った。これに対し上甲副知事は「若い人がお互いの文化や歴史を知ることは未来につながる。積極的に交流して、たくさんのことを吸収してほしい」と激励した。