迫力の20台 壮観かき比べ 新居浜太鼓祭り統一寄せ
新居浜太鼓祭りの見せ場の一つ、上部地区の太鼓台統一寄せが17日、愛媛県新居浜市角野新田町3丁目の山根グラウンドであり、全20台がかき比べを繰り広げた。心配された雨天を吹き飛ばすかのような熱気で、会場を埋め尽くした見物人たちは沸いた。
すべての太鼓台が入場すると、会場には地を割るような音がとどろいた。かき手が「そーりゃっ、そーりゃっ」の掛け声に合わせて3トン近くの巨体を高く差し上げるたび、観客席から拍手と歓声が起こった。
主催者によると、観客は約3万人。地区別代表による差し上げ時間競争は船木地区の池田太鼓台が2年連続1位となった。子ども太鼓台10台も元気な演技をみせた。
きょうだいで小さいときから祭りを見てきたという同市庄内町5丁目の9歳と7歳のきょうだいは「すごい音。力強い掛け声が大好き」と声を弾ませていた。
このほか、同市一宮町1丁目の一宮神社参道では川西地区のかき比べイベント一宮の杜ミュージアムなどがあった。最終日の18日は大漁祈願をする隔年開催の船御幸、一宮神社前平和通りかきくらべなどがある。