古い針や折れた針などを祭って感謝する伝統行事「針供養」が8日、愛媛県松山市辻町の松山ビジネスカレッジであり、服飾などを学ぶファッションビューティ学科の学生ら約50人が約3100本の針に手を合わせた。
 正宗寺(同市末広町)の田中義雲住職の読経の後、学生らは授業などで使った縫い針やまち針をこんにゃくに刺して焼香。学生代表の2人が「針は制作でなくてはならない存在。これからも愛情を込めた服作りをしていきます」と述べ、全員で「針の心を大切にし、感謝の気持ちを忘れず仕事に励みます」と誓った。