リオデジャネイロ五輪の陸上女子3000メートル障害で日本代表に決定した松山大の高見沢安珠選手(20)が30日、愛媛県松山市文京町の松山大で会見し「世界最高の舞台でどれくらい走れるか体験して東京五輪につなげたい」と意気込みを語った。
 高見沢選手は、25日の日本選手権を五輪の参加標準記録を突破する9分44秒22の大会新記録で2連覇。同大の村上宏之学長や大西崇仁監督と臨んだ会見では「残り600メートルで転倒したときは、ここであきらめたらリオはないという気持ちだった」とレースを振り返った。五輪に向けては「今の力ではまだまだ決勝進出は難しい。これからいい環境で練習させてもらうのでしっかり力を付けたい。まだまだ自分は強くなれるという気持ち」と語った。
 大西監督は「最終的には4年後の東京五輪での入賞が目標。今回はいいスタートラインに立てた」と手応えを語った。