童謡詩人金子みすゞ(1903~30年)の詩や演劇を通じ心を育む「みすゞ塾」の子どもら10人が26日、四国中央市金生町下分の高齢者向け住宅「陽だまり」で澄んだ歌声を披露した。
 みすゞ塾は、旧新宮村出身の演出家田辺国武さん(71)=東京都=が2012年に開講。毎年夏に演劇を発表し、今年は市内の小中学生9人が1月からけいこを重ねている。
 26日はみすゞの詩を基にした「こだまでしょうか」や童謡「七つの子」など10曲を披露。約60人の利用者は時折口ずさみながら聞き入り、涙ぐむ人もいた。
 田辺さんは「みすゞの詩を通じて、ふるさとの素晴らしさを伝えられれば」と話した。