愛媛国体や東京五輪などを前に、サイバー攻撃による被害の未然防止を図ろうと、愛媛県警は4日、松山市北土居3丁目の松山南署で対処セミナーを開き、重要インフラ事業者など約50人がサイバー攻撃を受けた際の対応などを学んだ。
 情報セキュリティー会社「NRIセキュアテクノロジーズ」(東京)の時田剛さんが講演。偽メールでウイルス感染させ情報流出を狙う標的型攻撃が増えていることなど最近のサイバー攻撃の傾向と合わせ、大手企業が実際に被害に遭った手口などを紹介した。
 時田さんは「攻撃は巧妙化し、完全に防ぐのが難しい時代。怪しげな添付ファイルやURLを開いてしまったと思ったら、すぐに事業所のセキュリティー担当者に報告し、調べることが大切」と呼び掛けた。
 サイバー攻撃を受けたと想定した実践演習では、参加者が「緊急対処チーム員」としてウイルス感染したパソコンをどう扱うかなどを班に分かれて検討。全容解明や収束に向けた手順を確認した。