10万匹以上のホタルが飛び交う日本有数の「ホタルの里」とされる愛媛県伊予市中山町の中山小学校(中山町出渕)で30日、伊予中山ホタル保存会の峯岡安則会長(67)による特別授業があり、5年生10人がホタルの生態や環境を守ることの大切さを学んだ。
 峯岡会長は「一時期は、河川工事や生活排水の垂れ流しなどでホタルがいなくなった」と話し、ホタルの保護活動に取り組む保存会の発足経緯を説明。中山町では主にゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルが生息しているとし「町内全域でホタルが飛んでいる町は日本で中山町だけ」と強調した。
 峯岡会長は120匹のホタルが入った箱とホタルの卵を児童にみせながら、雌雄の見分け方や成長過程などを説明。児童らは代わる代わる虫眼鏡で観察し「大きい」「かわいいね」などと声を上げていた。