「ボクは坊さん。」に観客賞 米映画祭でまたも栄誉
愛媛県今治市を舞台に、寺の住職を継いだ若者が迷いながら成長する姿を描いた映画「ボクは坊さん。」が、2~5月に米国シカゴであった映画祭「シカゴ・アジアン・ポップアップ・シネマ」で、観客の投票で決まる「オーディエンス・チョイス・アワード」を受賞した。制作会社ロボット(東京)が16日に発表した。
同社によると、映画祭はアジア文化の紹介や交流を図る目的で2015年に始まった。2シーズン目の今年は香港、中国、台湾、ベトナム、タイ、韓国、日本の11作品が公式上映され、5月4、8両日に計2回上映された「ボクは坊さん。」が唯一の賞に輝いた。
4月にあった米国の第49回ヒューストン国際映画祭でも、実話に基づく長編部門の最高賞「プラチナアワード」を受賞している。
真壁幸紀監督は「上映後の質疑応答で観客とじっくり対話でき、映画祭のディレクターからも観客や作り手を育てようという気持ちを感じた。すてきな映画祭での観客賞受賞を誇りに思う」とコメントした。
イオンモール今治新都市に25日開館する「イオンシネマ今治新都市」で、オープン初日から7月1日まで凱旋(がいせん)上映する。料金は500円。26日午後1時半の回では上映前、真壁監督と、原作の同名エッセーを書いた四国霊場57番札所栄福寺(今治市玉川町八幡)の白川密成住職が舞台あいさつする。