松山地方祭は6日、中日を迎え、各神社で神事や祭礼が行われた。愛媛県松山市平井町の平井商店街では、恒例の「おんなの秋祭り」(実行委員会主催)があり、あでやかに着飾った約300人の女性たちが練り歩いた。
 地元有志が町おこしにつなげようと1996年、古いみこしを復活させてスタートした。
 そろいの法被、髪を結った頭にねじりはちまきの女性たちが、7体のみこしを担いで商店街を練り歩いた。一斉かき比べでは、躍動感あふれる力強い差し上げを行い、見物客から大きな拍手が送られた。
 初開催から実行委員長を務めていた宮内保志さんが2月に他界。弔いの意味も込めた「ヨイヤッサ」の掛け声がいつまでも響き、宮内さんの写真を掲げて祭りを見つめた2代目委員長の豊田宣雄さん(74)は「みんな気持ちがこもっていた。彼も喜んでいると思う。今年以上の祭りを今後も続けていきたい」と話した。