愛媛県の久万高原町議会は9月定例議会最終日の6日、議員定数を現行の14から1削減し、13とする条例改正案を全会一致で可決した。次回町議選挙から適用する。現町議の任期は2017年4月23日。
 6日の本会議で、今年6月に設置された議会議員の定数に関する特別委員会(7人)の中野克仁委員長(無所属)が「04年の合併から人口が減少し、見直しを求める声は住民や議会内部からも上がっている。大幅減を提案する意見もあったが、次回の町議選が初めて『全町一区』で行われることへの不安もあり、1人削減に賛成者が多かった」と審議経過を報告した。
 川崎勝弘氏(同)が条例改正案を発議。質疑や討論はなかった。
 町などによると、合併当時は在任特例に基づき定数は48だったが、住民の反対運動があり、05年に行われた自主解散に伴う町議選で18に削減。09年実施の町議選からは現行の14となっていた。14年6月には、合併前の1町3村の区割りで設けていた小選挙区を次回の町議選から廃止すると決めたが、定数は維持するとしていた。