農業高校生が丹精した旬のフルーツを召し上がれ―。大洲農業高(愛媛県大洲市東大洲)の農場で17日、ブドウの収穫が始まり、生産科学科果樹専攻の3年生3人が1房ずつ丁寧に摘み取っていった。
 大洲市や隣接する内子町、西予市は県内有数のブドウ産地で、盆地であることなどから昼夜の寒暖差が大きく、甘いブドウが育つとされる。同校は989平方メートルで6品種を栽培。この日の藤稔(ふじみのり)を皮切りに、ピオーネ、巨峰などを順次収穫していく。同校によると、梅雨の雨に恵まれたことから粒が大きくなり、その後の少雨で甘みが乗っているという。
 17日は野間智子教諭、西野竜二実習助手が「色の乗り、香りが良いものを選んで収穫して」「(新鮮な粒の表面にある白い粉の)ブルームを落とさないように」と説明。生徒は濃い紫色になった房をはさみで摘み、傷んだ粒を切り取った後、丁寧に袋詰めした。房の大きさは500~600グラムが多く、約45キロを収穫した。